« アスランの変遷 | トップページ | アニメージュ4月号「両澤氏インタ」より »

2006年3月 8日 (水)

アスガガ記念日~出会い

C.E.71年3月8日は、アスランとカガリが初めてインド洋の無人島で出会った日。
”敵”..というより、”味方ではない者”の二人。
カガリのまったく他人を意識しない、自分を飾らない姿に笑みをこぼすアスラン。
乱暴でガサツな言葉使い、横柄で自分の立場をわきまえない行動。
戦場での悲鳴、溺れかけたうえに”カニ”・・・どれをとっても、もう笑うしかない。
どこまでも”ヘンなヤツ”であり、アスランにとって初めての等身大な”カガリという名”の”少女”だった。

その少し前...キラから送り届けられたばかりの”婚約者ラクス”との出来事。
”捕虜からの解放”に対してラクスを気遣う婚約者なアスランであるけれど、その
「わたくしは元気ですわ。あなたのお友達がよくしてくださいました。」
という言葉で、キラを想い悲痛にゆがむアスラン。
そこには、アスランに優しく笑いかけるラクスに対して、微笑み返すことさえできないアスランであり、そんな(キラを想う)アスランを労わりその頬に触れようとするラクスの手を拒絶するというアスランがいた。

「つらそうなお顔ばかりですのね、この頃のあなたは・・・」
「にこにこ笑って戦争はできませんよ」

その拒絶は、”キラ”のことで感情的になっていた自分を恥ずかしく思ってのことでのテレみたいなものだったのかもしれない。けれどそんな”自分らしい”姿をラクスに晒したことに対する気恥ずかしさなのだとしたら、やはりアスランとラクスはそこまでの関係でしかなかったということなんだろう。
(アスラクのツーショットは絵になるから好きなんだけど・・ヾ('o' ォィォィ)
たぶん、アスランはラクスをよく見ていなかった。逆にアスランをよく見ていたのはラクス。(アスランとラクスの二人の関係についてもまた別の機会で・・・)

ここでのカガリの言動はおよそ笑いを誘うようなものばかりだった。
そこに、ただ可笑しいからと”笑う”アスランがいた。
いつでもどこでも笑うことができるのが人間。人間の一番魅力的な姿。
そしてそれを忘れさせてしまうのが戦争のような非日常。

アスランにとって、カガリはそんな中での”ふつうの日常”を思い出させてくれた存在。
だから、なんだか安心?して寝ちゃったアスラン。
それにしても、なんて迂闊やヤツなんだろう、アスランは(汗) いくら相手がカガリでも、寝首をかかれる可能性がないわけじゃない。現にあーなっちゃうしw
エリートなザフトレッドとは思えない、そんなアスランがアスランらしいともいえちゃいんだけどねw

”味方ではない者”同士で「戦う理由」を語り合った二人。その相手が”そんなカガリ”だったからこそ話せた自分の母親の話。
この時のアスランはまだ”何かを信じて戦っている”というよりは、「無差別に核攻撃を仕掛けるような、密かにMSを作っているような、そんな非道な地球軍を野放しにできない」ということからの”正義感”であり、現状は”敵”を与えられている、そんな状態。

「おまえ、地球軍じゃないんだな?!」
というカガリに対する別れ際の言葉は、”敵ではない者”としての再確認であり、精一杯の願いだったのだろう。

「軍人でもないくせに・・・」
またひとり戦いたくない、殺したくない、敵としたくない者との出会い。

「カガリ、だ。おまえは?」
「!。。。アスランっ!」
”敵ではない者”との名乗り合い。それでも”味方”ではない。
けれど…”名前を知る者”同士に変わる二人の関係。

いつしか語り合っていた”憎しみの連鎖”のはじまり。
その果ての姿にまだ気がつくことができなかったアスラン・・・・
キラを自分のもとへと引き込むことしか考えられなかったアスランであり、それがダメなら”敵”として殺すしかないという思いに囚われていたこの頃。
しかし、このカガリとの出会いと会話が、”アスランがアスランであること”へのはじめの一歩であったことは間違いない。
それが、あのキラとの戦いの後、カガリにだけ自分の素直な本当の気持ちを吐露することができた、ということに繋がるのだから。

« アスランの変遷 | トップページ | アニメージュ4月号「両澤氏インタ」より »