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2006年4月18日 (火)

アスカガ記念日~再会

C.E70-4月15日ニコル戦士。17日トール戦死。キラ行方不明。
18日アスラン、カガリによって救出される。


「何と戦わねばならないのか、戦争は難しいですわね」
投げかけられた時からアスランをずっと悩まし続けるラクスの言葉。
クライン邸での久しぶりのラクスとの会話。キラのこと。
「・・・わたくし、あの方、好きですわ」
どういう”好き”なのか真意がつかめないラクスの言葉。

まだ自分の立場と個人の思いの狭間に、どっちつかずのアスラン。
それが、ラクスの言葉やカガリとの出会いもすべて吹き飛ばして、一気”ザフトのアスラン・ザラ”にしてしまうのがニコルの死。同僚であり、友ともいえる仲間を死に至らしめたもの。
「自分の甘さがニコルを殺した」
地球に降下したアークエンジェル。プラントに戻った自分。戦闘の空白。
降下の後、オーブへの潜入捜査で、皮肉にも”トリィ”によってもたらされるキラとの再会。
「そうでなければいい、オーブになんか居ないでくれ。」という微かな願いを打ち砕いた再会。イザークにどんなに罵られようと、確信してしまったアークエンジェル存在の根拠を語れないアスラン。
ザラ隊。”ストライク”の捕獲失敗時のような行動はもう出来ない。内心は穏やかではないにもかかわらず、表に出すことなく、冷静かつ沈着に任務遂行にあたるのがアスラン。伊達ではない。
指揮官としての職務には忠実にあたる。それでも卑怯なまねをすることなく正々堂々と正面を切って戦いを挑むのがアスラン。(潜入・待ち伏せはいいのか?とは言わないでくれぇw)
誰にも気がつかれることなく、最後の瞬間を迎えてしまうのは、アスランの優秀さであり、誰にも相談できないという孤独。
イザーク達を信じていなかったか?
それは違う。まず公私混同を嫌ったアスラン。そしてイザークにはイザークなりの正義があることも理解しているというところだろうな。でもこの時は信じる信じない以前の問題かもしれない。イザ・ディア&ニコルのザラ隊についてはまた改めてだなぁw 小説5巻のイザ・ディアがとても素敵だし、SUTI CD10は今週末。とても楽しみ!

「だが、おまえはフェンスの向こう側だ…」それでも・・・と葛藤は続く。
その甘さがニコルを”殺した”。それも自分を庇って。キラに撃たれるのは自分の筈だった。感情的になり冷静な判断力まるで欠如した戦い方。何より、すべてに置いて中途半端だった自分自身。
耐え難い事実に、誰よりも自分を責め、苦しみ、やがて憤怒に目を曇らせ”敵”に対する憎しみへとその色を変えていく。憎しみに満ちた目で、心で、再び相まみえるアスランとキラ。戦いの中で再び繰り返される悲劇。キラの友達であるトールを撃つアスラン。
キラも怒りに満ちた感情だけでアスランに対抗する。その結末は・・・・自爆によってストライクを討ち果たすイージス。

”驚異である敵と戦う”それは”ザフトのアスラン・ザラ”なら当然のこと。
「敵と戦われたのでしょう?・・」とラクスですら仕方がないことと言う程に、戦争とはそういうもの。(これはラクスの、キラに向けての言葉だけど)
でもそれは、いつしか単なる私怨にすり変わっていたことを誰よりも知っているのがアスラン自身。ザフトの“力”を借りて”憎い敵”を倒す。”大義”を掲げて。それにやっと気が付きつつあるのがここでのアスラン。

戦士としての優秀さか”死にたくない”という生物としての本能か、辛くも脱出。
憎しみに囚われ「俺がおまえを撃つ」と心に誓い、”最強の敵”を打ち倒したとき、その後に自分を襲ったものは、爽快感でも達成感でもなく、また優越感などとは程遠い、虚脱感であり、喪失感であり、やり場のない怒りと悲しみのみ。

キラを探していたにもかかわらず、たまたま自分を救出し、目覚めるのを待っていた見知った少女、カガリ。再会。
「キラはなんで友達のお前に殺されなくちゃならない」とカガリに攻められ、
「敵、なんだ、今のあいつはもう。・・・なら、倒すしかないじゃないかっ」
精一杯の言い訳。 止まらない溢れ続ける涙が、本当は「何かが違う、こんな事はどこか間違っている」と自分を否定する。そしてこれこそが友である敵を撃った、自分に課せられた最大の罰だと。
これは完全にアスランの言い訳なのだと思う。カガリやほかの誰かに対するものでもなく、自分自身に対する言い訳。
「本当は撃ちたくなかった、なのにキラが・・・」とキラの自業自得を訴えるものであるけれど、それしか方法はなかったと、そうせざるを得なかったことを自分自身に納得させるためのもの。

「~するしかないじゃないか」と、アスランを象徴する言葉として、合言葉のように使われまくるこの言葉。
例えば・・欲しいものがある。けれど財布が心もとない。でも”初回限定”は今だけのもの。
「なら、買うしかないじゃないかっ」と悩みながらも”買う”と決定したように思わせる。本当は最初からほとんど”買う”と決めている時に使うことが多い。誰かに”自分は悩んだ挙句に決断をした”仕方が無かったということを認めてもらいたい時に良く使う。
その「買うしかないじゃないか」について、
”自分から選択肢を限定しているのに、言い訳もしている魔法の言葉。煩悩の多い人間には便利な言葉です。”
と、ある方が発言されて「なるほどなぁ」と納得。
この時のアスランは、正にこの言葉を言うべくして言ったのだと改めて思った次第。それだけ状況にハマッた言葉だったからここまで迷言になっているんだなぁとw

迷い多きアスラン。
間違っちゃっていたけれど、結局は自分で「撃つ」と決めて「撃った」アスラン。
イザークはナンダカンダ言いながらも”年下のアスラン”の実力をちゃんと認めているわけで、不器用なまでの優秀さには一目置かざるを得ないと納得しているあたりは当然ってことだね。

「殺されたから殺して、殺したから殺されて、それでほんとに、最後は平和になるのかよっ
憎しみの連鎖の果てにあるもの。
目の前のことしか見えていなかった、見ていなかったアスラン。カガリのその言葉は心に深く突き刺さり、いつまでもその胸に刻まれることになる。
それが、ザフトに戻っても、彼女と離れてしまっていても心は変わっていないという”証拠”ともいえるのが、議長やシンらの前でこの言葉を口にするアスラン。
これはすごく嬉しくかったなぁ。
「生きるほうが戦いだ!」の言葉とともに、この言葉を胸に、あれからずっと生きてきたんだなぁ、あすらんは。と改めて思った。 ちょっぴり「カガリに」と言って欲しかった感じはあるけど、あの状況ではどうかしらね?シンはカガリに反感を持っているわけだし、公私・・という点でもアスランが正解か。
だけど今なら、もしシンと話す機会があるのならば「あの言葉はカガリに言われたことなんだ」と教えてあげて欲しい感じ。

カガリとの苦い再会。
誰にも言えなかった胸の内をすべて吐き出したアスランであり、それで心が軽くなったことはないだろうけれど、カガリの存在が大きく心に残ったには違いない。
放心していたとはいえ、こんなに本心を語れた相手がほかにいただろうか?と。
あすらんはその後、投げられた言葉とともに、何度もその時の事を思い出したことだろうね(思い込みw)
キラを殺した自分が憎いはず。それなのに自分をいたわり(胸ぐらをつかんでガンガンと振り回しもしたけどw)最後には「お前、危なっかしい。護ってもらえ。」とお守りまでくれる不思議な少女。
「もう、誰も死んで欲しくない」悲しみや悔しさを噛み締め、耐え、”憎しみの連鎖”を断ちきろうと頑張る少女。(カガリもカガリなりにそこに行き着くまでの紆余曲折があったわけで。カガリ自身にしても、ここでのアスランとのことが真実、確信に至った、という感じではないかしらね)
彼女の”心”を胸に、アスランとカガリのつかの間の再会はおわり、それぞれの世界に戻っていく。再び相まみえるその日まで。
また出会う、その時は・・・「おまえらぁ」だね。大好きだぁ~

「危なっかしい」の意味。
宇宙にあがってふたたびカガリから発せられるこの言葉。アスランにとって、心外とこそ思わなかっただろうけど「なんでだ?」くらいには思っているかもしれない(笑)
意外に気が付かない自分自身。あすらんだし。
最終目的のためには手段を選ばない。我が身を省みない無謀さ。自爆はその最たるモノ。そして、冷静沈着な表とは裏は腹に、心のうちはとても熱いのがアスラン。真っ直ぐなだけに、時には何をしでかすかわからない無茶苦茶さも兼ね備える。
もちろんアスラン自身は自分の能力をわかっているし、その行動は全く当たり前のことで、(おそらく)勝算有ってのものであり、無茶をしているとは感じていない。
(あー、でも2度の脱走は追い込まれてのものであり、行き当たりばったりの感はあるか。何とかなるさ・・とは思っていないにしろ、確信あっての行動ではないよなぁw)
ただそこに必要あれば命をも投げ出す覚悟を持ち合わせているのがアスラン。それでも普段は自信過剰とも思えるほど負けることなんて考えていないし、一か八かの賭けで下手したら単なる犬死になるような命の賭け方はあり得ないとは思っている。
そんなアスランをよく知れば、彼の行動を無謀と捉えることは無い。けれど優秀なだけに戦況(状況)判断に優れ、場合によっては最終手段も辞さない彼の生死・紙一重の可能性を考えると、どうにも”危なっかしい”こと極まりないのは間違いない。
それを見抜くカガリはエライ!
アスランがザクで”ユニウス7”の破砕作業に加わった、後のカガリの発言から”パイロットとしての腕”は(ブランクはあっても)最上級に信頼できるものだと評価は昇格はしているけどねw
そこでも、やっぱりギリギリまで作業を続けちゃうのがアスランであり、そこに戦闘トラブルが加わって結局シグナルロスト。シンが見捨てなかったから良かったようなもので”危なっかしさ”はどうにも否定できそうにない。(・・・その辺りは今でも変わっていないよなぁ、あすらんは)

そして自爆癖・・・これは2度の実績があるだけに未だに言われ続けて(汗) 
実力が裏打ちされているとはいえ、無茶と無謀の紙一重の行動を繰り返すことは、そろそろ卒業したほうがいいのではないかしら?ましてや、政治家を志すならば・・・(と勝手に決めてる??この辺りはまたいつか。)
まあ、危なっかしさがないと“アスラン“じゃなくなっちゃう感もあるけどねw

ラクスの言葉による新たなる決意。シンを止めるために「インフィニット・ジャスティス」で出撃するアスラン。
誰かに支えてもらわなければまともに歩けもしないのに・・・アレは無謀であり無茶であり、それでもシンを圧倒する実力には拍手喝采だけど。。。やっぱりどこまでも危なっかしいヤツだね、あすらんは。

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