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2006年8月22日 (火)

アスランの油断?~FACT FAIL 97(補足)

『GUNDAM FACT FAIL 97号』での「油断」に対する個人的見解についてちょっと補足。
他の説明文で散々アスランのパイロットとしての資質や優秀さを持ち上げてはみたものの、フリーダムにはあっという間にやられちゃっう事実があるわけで、それに対する言い訳をファクトファイルが付けたんだよなぁーと笑っちゃったのね。
>「”油断”ね(笑)」
そういう意味。そうとは思いつつも、折角アスランを褒めちぎってくれたから、そんなファクトファイルのために無理やり説明もつけたけど、かえって中途半端になっちゃったみたい。
結局は油断が無難な表現なのかもしれないけど、ここで言う所の”バラバラにされたことに対する反応の遅れ”という油断の意味ではなくって、もっと心理的なものにおけるアスランの油断(に似たもの)がないとは言えない、という感じのことが本当は言いたかった。

アスランは、キラとは話せば分かり合えると思い込んでいたのだし、最初から戦う意志など無いわけで、そもそも覚悟なんてありようもない。そう思えば、成り行きとはいえ戦うことになってしまった戸惑いから生じた油断という表現も間違いではない。(持ち上げつ意味は置いておいてw)けれど、その”油断”が直接バラバラにつながるかというと、それは違うでしょう、と思うのね。

ここまでの戦いに於いて、アスランは自分の正義と正当性をこれっぽっちも疑ってないのね。ラクス暗殺のことは知らなかったにせよ、ディオキアのラボやステラの事など、逆にキラ達の見ていないところも沢山見ているし知っているから。
だから、キラ達の行動には戸惑いを隠せないし、納得するわけにはいかない。
されど、キラだから。
話せば解ると、それこそ信じ切っていたのだと思う、アスランは。そこに第一の油断はあるかもしれない。(そこまでは一緒)
それが話しても話にならない、通じ合えない苛立ちによって感情に走り、冷静さを欠いてしまったところに隙がでる。それが第二の油断といえる。
さらに、アスランの”地球軍VSザフトの構図”のなかには寸分たりとも入っていなかった、”カガリ個人の想い”をキラが持ち出した事での動揺。(オーブ軍はともかく) これが第三の油断につながるのもであり、これこそが最大の油断。
”カガリ個人”はいわば、アスラン個人の弁慶の泣きどころ。いきなりそんなところを突くという、言うなればキラの完全なる公私混同な言葉による不意打ち。手も足も出なかった、出せなかった。というのが本当のところではないかしら?とも思える。バラバラは”油断”というよりは”受け身”に近いかと。
はじめて本編を見たときの私の衝撃がそんな感じだった。
キラってばあんまりだ。自分の意見を言いまくるだけじゃなくって、人の話も聞けよ~というのもあり、また、キラの言葉によって、アスランはカガリの気持ちを慮ることを疎かにしていたかもしれないと思い知らされた部分でもあり・・・とにかく複雑なのだ、ここは。

といっても、それは本編の表面に現れた部分から。本編にはない海底では既にイライラ・ぐずくず・悶々・ぐるぐるが始まっていたアスランではないかしらと思ったり(笑)
キラの反則技にはアスランだって悔しさを感じていたことでしょうし。戦闘不能状態どころか、そのままバラバラというのは戦士として屈辱でしょ。(言葉の金縛りの為に動けなかったのだとはわかっていても)
正道に乗っ取って”戦いの道”を選んだ自分に対して、キラのような公私混同は、アスランにはたぶん真似できないこと。真似できたら・・と思ってもやらない(できない?)のがアスラン。キラの容赦のない指摘、束縛のない自由な本気による痛さというより、制限ある自分、揺らいでしまった自分の決意と正義を疑うことの痛さが、その後の落ち込みであり、ハツカネズミの発端かなと思う。
小さな大切なものを守りる為に、大きな根本を変えたいと行動してきたつもりの自分。
俺のしてきたことは無神経な事なのか?俺がわかっていないというのか?
アスランにとって、正真正銘の正義による決断を足下から揺るがす事由。こうなってしまってはどうしたって”初心”に戻ら無ければ整理がつかないのは当たり前。どこで、どこから間違ったのか?その間違いすら思い当たらなければ悩み苦しむのみ。(うぅ~)
いつもいつも原因を自分のなかに探しちゃうアスランだし。

他人の意見を取り入れながらも、最終的には自分で決断し行動するアスランは凄い人だと思うし、立派だと思う。たとえそれが間違っていようとも。
でも、それならそれでもう少しメンタル面を鍛えないとだめだよね。「でないと死ぬぞ」だわね、マジで。それで生き続けているって、身体機能と技術的なものであり、MSの機体の性能と言えなくもないから危なっかしいよ、まったく。

話がそれてしまったけど、ファクトファイルの「油断」からの補足としてはこんな感じ。
それにしては今まであまり語っていなかった部分でもあり、ちょっと雄弁になちゃったかな?それでもこの場面で思っていることの一部でしかないので、別角度からの違う想いもあって・・・・(とにかく複雑な想いが入り乱れちゃうの。キラ視点、カガリ視点、考え出すと支離滅裂になったりして)
なので今回はここまで(笑)。またいつか何かの機会で語りたくなったときにでも、ってことにしよう。

(以下、補足の補足)

※移転元にて、「ジ・エッジのちまきさんの解釈に似てますね」というコメントをいただきました。それに対するレスを加筆修正し、更なる補足記事として追加します。

・ジ・エッジは全巻そろってからの大人買いのつもりなので、読んでません。
・古本屋でも見つけられないから諦めて探すのもやめてました。
ラスト2話と3月下旬発売のダムA分だけは読んじゃってます。繰り返し読んだのはラス前だけ(Gフェスの為だけに購入w)
ただし、アスランをシンが回収にきたってとこだけはどっかで小耳に挟んでいた。

以下、紹介された、「ジ・エッジ」のアスランのセリフから、私が思ったこと。

>「俺はお前のようにはやれないんだよ!!」
アスランってば、キラにそんなことを言ってるのですか!
うわ~!さすがにキラには本音が吐けるアスランだわ!
うんうん、という感じだけど、それならそれで「俺には俺のやり方がある!」も付け加えて欲しい感じ。それだけじゃ、キラを羨ましく思ってるようにも取れるじゃない?
キラのそういうところって、アスランにとってはちょっと羨ましく思ってる部分だとは思っているので、私は両方の意味で、そのセリフには多いに納得できます。
似たところで、ハイネの人付き合いの器用さを羨ましく思っていることは、「俺もああいう風にやれたらいいんだけどね。」とシンにも告白していることもあり、ちゃんと自分にないものを羨ましく思う気持ちは持っているのよね、アスランは。
でもキラに対してのは微妙に違う。ワガママ的なものはキラの領分としているから、自分がすることじゃないし、今更できない・・という感じでもある(幼少時からずっとだし)。
そして、ワガママが言えるキラが羨ましいと思う反面、キラの一番嫌いな部分でもあると思うのね。
放送終了後の何かのインタでの監督の発言に「アスランはある意味、キラが嫌い」というようなものがあったのだけど、それがこれだと私は思ってます。(そのときに某所でコメントしてるし)
いい加減な困ったヤツと一緒に育ったお加減でアスランは優等生にならざる得なかったのね。(自分から進んで優等生になっていたともいえるけど)
枠からはみ出すキラを一生懸命に枠に引き戻すのがアスランの役目みたいな感じで、「困ったやつだ」とため息をつきながらも、それはそれで楽しんでるところもある。”キラだから”しょうがないなぁってね。”キラだから”許しちゃうし。(コイツが一番厄介な存在なんだよね)
けれど優等生=常識人でもあるわけで、キラじゃなければ許せない事は多々あるんだな、実は。それは常識に縛られてるともいえるの。自分で自分に囲い作ってしまっているところがあるの。
そこがアスランの無意識の限界点。制限の中で何かを達成するのが第一前提いうことが染み付いてるのね。持ってる理想や望みは果てしなく大きくって、本当はその枠内では成し得ないものだということに気がついていないというか、忘れているというか。
そこがアスランなんだけどね。少しはキラを見習ってもいいかとは思う。欲しいものは欲しいくらいのこと言わないとね。ちゃんと。(今のアスランならその辺もちゃんとわかってると思うけど・・・思いたいっ)
それでもいつだって自分ができる範囲のことで最善を尽くそうとしている姿勢は変わりなく、主張するべきところは主張させてやってくれーと、こんな言葉を吐いたというなら、せめてここではそのくらいの言葉も追加してほしい感じです。
結果的に堕とされて、キラのようにできないアスランが敗北では、ますます立つ瀬がないじゃない?(完全なるアスラン擁護体制w)

けど何もない本編であり、キラに堕された後は、まず自分を否定されたことにはイライラ。でもキラを理解しているから、言われたことに対してはその理由を考えてぐずぐず。その理想と現実の狭間に悶々。でハツカネズミになってぐるぐる(笑)
私はそう漠然と思ってただけなのですがー。

>『ちくしょう・・・!!』
はどこにかかるかなぁ。表面上ならバラバラだけど、言い返す暇もなく話を打ち切られたことに対するものでもあり、キラに対して全部かな?(笑)

>『・・・俺は何をやってるんだろう・・・』
あはは。それは引き上げられてからのアスランみればそんなもんでしょ。

いつもどおり(補足記事は)自論を書いたつもりで、ジ・エッジの解説を書いたつもりはないのだけど・・・本編の補完がとてもよいというジ・エッジですし、近い解釈なのは嬉しいですね。5巻が発売されて、全編一気に読む日が楽しみ。(ネタバレがちょっと残念だけど)

ファクトファイルから話があらぬ方向へ広がちゃっちゃたなぁー。

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